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安全パトロール

志多組だより

 

 

皆様、年末年始はどのように過ごされましたでしょうか。

 

 

早速ですが、年末年始の労働災害防止を目的として、

令和4年12月1日~令和5年1月15日までの期間が

「建設業年末年始労働災害防止強調期間(建設業労働災害防止協会 主唱)」

なっておりました。

 

【労働災害防止強調期間(運動) 「見える化」リーフレット】

 

 

この強調期間は『無事故の歳末 明るい正月』というスローガンの下に展開され、

当社でも土木・建築の各現場を中心に呼びかけを行い、

この期間を無災害で終えることができました。

 

 

当社には労働災害防止の啓発を目的とした「安全管理室」という部署があります。

安全管理室は、土木・建築の各現場へ出向いて安全パトロールを実施するほか、

工事着工前の「安全施工会議」への参画、

ヒヤリハットや災害が発生した際の再発防止の周知・指導などを行う部署です。

※ヒヤリハットとは・・・

重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくないミスの総称。

〔突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりすることから〕

 

 

今回、前述の強調期間に実施された「安全パトロール」に

同行させていただきましたので、その様子をご覧ください。

 

 

まずは施工中の

「生活協同組合 コープみやざき商品センター新築工事」の現場(共同企業体)から。

 

 

敷地の入り口には当社の社旗(写真:下)と安全旗(写真:上)が掲げてありました。

 

安全旗といえば下の旗を想像される方も多いかもしれません。

この安全旗は、内務省(昭和2年当時)が決定したもので

「工事の安全を祈念した旗」となっていますが、

建築業界の工事現場などでは

安全をモチーフにしたデザインを加えたものが掲揚される場合も多いようです。

 

 

まず、現場事務所に立ち寄ってみると二つの掲示板が目に入りました。

 

 

 

 

【安全第一(掲示板)】

今月の安全目標や有資格者(作業主任者)一覧、

クレーンの合図法などが一目で分かるようになっています。

 

 

【KY活動(危険予知活動)表】

現場で作業する会社ごとにその日の作業内容を記載し、

その作業にどのような”危険”が

潜んでいるかを”予知”し災害を未然に防ぎます。

 

 

 

 

パトロール開始です。

 

写真をご覧の通り、建築現場には高所作業時の「足場」が必要不可欠です。

建設現場において、全国の死亡災害のうち「墜落・転落」が4割を占めているそうで、

足場を含む高所作業時にはあらゆる面で安全対策が必要です。

 

 

【作業員の転落(墜落)や資材等の落下を防ぐ安全ネット】

 

 

【安全帯(墜落制止用器具)を設置しての高所作業】

 

 

【階段(上階)からの転落防止柵】

 

 

【転倒防止や作業車が通るためのスロープ】

毎日の安全作業に重要な役割を果たします。

 

 

 

 

この工事は、土工事・鉄骨工事・屋根工事ほか、多数の工事に至るまで、

システム建築の利を活かしながら、品質・工程・安全サイクルを

現場スタッフ一体となって建設業の三大災害防止に努められていました。

建設機械の活用による作業の省力化に努める中でも、

特に「墜落防止」に注力し、親綱の設置安全帯使用にも愚直に取り組まれておりました。

※建設業の三大災害とは・・・

◆転落・墜落災害 ◆建設機械・クレーン等災害 ◆崩壊・倒壊災害

 

 

本日のパトロールを終え・・・

安全管理室のK室長が

『今日は工事に従事する方々が整然と作業されており、焦っている様子も無かった』

話されていたのが印象的でした。

安全に対する直接的な指導のほか、現場の「雰囲気」も感じ取られており、

さすが安全のプロです!

 

 

 

 

続いては土木の橋梁下部工事の現場(共同企業体)からお届けします。

 

 

 

現場事務所に到着!!

早速、安全に関する掲示を発見しました。

 

 

【安全掲示板】

こちらにも、安全に関する様々な情報が掲示されています。

 

 

 

敷地の入口には太陽光発電の「環境表示器」というものが設置されていました。

気温・湿度をはじめ、風速・風向、騒音・振動などのあらゆる情報が表示されます。

 

土木の現場は自然と隣り合わせになることが多く、

環境の「今」を知ることで、安全確保にも繋がるのですね。

 

 

 

現場に向かう途中には「塩化カルシウム」が置いてありました。

 

何に使用するかといいますと・・・

砂埃(すなぼこり)対策として、地面に散布するためのものでした。

路面凍結の防止にも効果があるのだとか。

 

現場が民家に隣接しており、冬場は寒く乾燥する季節でもあるため、

近隣への配慮も大切です。

 

 

 

 

 

クレーン使用時は「作業半径内立入禁止」が原則です。

立入を規制する「コーン」が設置されていました。

 

 

 

【「橋梁下部工」の様子】※橋が架かる際の土台となる部分

 

ここにも転落防止の柵や、

土や水をせき止める資材(シートパイル、腹起し・切梁・火打ち)などが設置され、

いたる所に安全対策が講じられておりました。

 

 

 

危険を伴う作業のため、物理的な安全対策だけではなく、

人と人との合図や連携など、コミュニケーションも非常に重要です。

 

 

 

 

【工事で出た廃棄物を入れるコンテナ】

産業廃棄物保管場所であることの明記と廃棄物の種類を掲示することで、

安心・安全に繋がります。

 

 

 

この現場は河川内に橋脚2台、橋台1台を設置する工事です。

機械が無くてはならない工事ですが、共同企業体3社のチームワークにより、

当現場も建設業の三大災害防止に努めます。

作業ヤードを十分に活用しながら、安全啓蒙看板の設置による「見える化」の

実施を含め、細部に渡る気配りでしっかり安全施工サイクルが実践されておりました。

 

 

本日の現場パトロールも無事に終了しました!

 

 

 

 

今年は兔(うさぎ)年。うさぎは跳びはねることから、飛躍するという象徴になります。

 

無災害で「飛躍・向上」の年にしたいものです。

 

 

 

 

それではご安全に!!

 

 

 

 

 

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