宮崎空港土木施設維持修繕工事
「宮崎空港土木施設維持修繕工事」の現場を
監理技術者の松田が紹介します。
まずは、現場の説明です。
現場職員は、
代理人が高橋主任、
ほかに5名の技能職員が昼夜交代で勤務しています。
工事場所は、宮崎市大字赤江無番地 となります。
工事内容は、
1.巡回点検工事
2.草刈工事
3.清掃工事
4.標識維持工事
5.植栽維持工事
6.緊急補修工事
を年間通して作業しています。
それでは、
順番に工事内容を解説していきます。
1.巡回点検工事
年間で42回実施します。
宮崎空港内制限区域内の滑走路、誘導路、エプロンを
徒歩にて舗装面の性状を目視点検する作業で、
2日間の夜間作業となります。
異常個所があれば直ぐに補修作業を実施します。
(空港の運行に支障がないようにするためです。)
※『エプロン』とは、
飛行場の中で乗員・乗客の乗降、貨物の積み下ろし、燃料の補給、簡易な点検整備などのために航空機を駐機する場所のことです。
2.草刈工事
年間で2回実施します。
(1)大型機械による草刈状況
刈幅は2.4mで、1時間当たり10,000m2を刈り取ることができます。
(2)大型機械による集草状況
刈り終わった草を集めて畝状(うねじょう)にする機械
(3)大型機械による梱包状況
畝状になった草をロール状に梱包します。
直径1.2m、幅1.2m、重量約500kg
(4)梱包したロールの積込搬出
4tダンプトラックに4個、積込指定された場所へと運び、
その日のうちに家畜農家に引き取られます。
多いときには1日に60個ほど、年間を通して1200個ほど搬出。
牛の飼料としては無農薬なので農家の方には大変喜ばれています。
おいしい宮崎牛となり間接的はありますが
地域貢献にはなっていると思います。
3.清掃工事
(1)エプロン清掃【昼間】
清掃面積は121,000m2で、1年間で6回行います。
1番スポット~17番スポットまで、
飛行機離発着時間帯に清掃をします。
(飛行機が駐機していない間に清掃するため)
常時飛行機の動きに注意しながらの作業のため
緊張の連続作業となります。
(2)滑走路清掃【夜間】
清掃掃面積は、170,300m2で、1年間で6回行います。
(幅45m × 延長2,500m)
(3)誘導路清掃【夜間】
清掃面積は、224,000m2で、1年間で6回行います。
4.標識維持工事
マーキング作業
滑走路、誘導路、エプロンのラインを常温式にて施工します。
既設ライン上の上塗りとなります。
毎年約13,000m2を塗布します。
14㍑/缶で250缶ほど使用します。
5.植栽維持工事
ターミナル地区 【枯損枝除去】
毎年1000本以上の洋木を高所作業車を利用して作業します。
梅雨の時期、洋木に綺麗な花が咲く前を目安に作業します。
開花すると花を求めて蜂がたくさん飛んでくるので、
刺されない為と雨で草刈工ができないという事情もあります。
6.緊急補修工事
(1)『特定外来生物』オオキンケイギク除去作業
オオキンケイギク
昼間除去作業状況
夜間除去作業状況
(2)アスファルト舗装補修
道路陥没箇所の舗装補修作業です。
路盤工事状況
アスファルト舗装状況
舗装完了です。
最後に、
当社が「宮崎空港の維持修繕工事」を受注したのは
昭和40年ころからと先輩より伺っておりますが、
先輩の教えを継承しつつ、
宮崎の空の玄関口を綺麗にしているという誇りと自覚を持って、
作業所職員一同安全に作業をしていきたいと思います。
ターミナル地区空港ビル周辺
飛行場内エプロン周辺
ご覧頂き、ありがとうございました。